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3月24日 パナソニックトライアンズ戦 |
2013/3/24掲載 |
レギュラーシーズン終焉。そして、創設時から在籍した安齋竜三が引退。
来シーズンからJBLから新しくNBLという新リーグが発足するため、3月24日がJBL最後の試合となった。
対戦するのは、松下電器時代より61年にも渡る輝かしい歴史を持つ名門チームであり、今シーズン限りで休部が決まっているパナソニックトライアンズ。
そしてBREXは、安齋竜三選手が、今季限りで引退することを3月20日に発表していた。
JBLの終焉。そして、BREX創設当時から唯一在籍していた安齋選手の引退と一つの時代が終わりを告げた日となった。
この歴史的な日を見るために集まったファンは、今季のJBL最多観客動員数となる3,299名。
安齋のため、ファンのため、負けられない試合。
試合は、第1Qから田臥選手のファーストブレイクなどで連続得点すると、主導権を握り得点を引き離す。
第2Qのスタートはパナソニックも落ち着きを取り戻し点差を詰めるが、パナソニックのミスもあり再びBREXがリードをさらに広げ、54対34の20点差で前半を折り返す。
第3QもBREXの勢いが止まらず、ファーストブレイクを連発。
第4Qの残り6分58秒に、この試合を最後に引退する安齋選手がコートに登場すると、会場はスタンディングオベーションで迎え入れた。
安齋選手は2本の3Pを決め、さらに会場を沸かせた。
試合は、99対64でBREXが勝利した。
試合後、今季限りで休部となるパナソニックのためにセレモニーが行われ、両チームのファンらトライアンズコールが送られた。
また、安齋選手の引退セレモニーも行われた。
シレイカHCは、「この2試合の(前日の試合を含め)バスケットが、自分たちが目指していたバスケットだと思いますし、来シーズンはこのようなバスケットを見せられるように頑張っていきたいと思っています。」と、来季もヨーロッパスタイルのチーム作りを進め昨季と同じ6位からの巻き返しを誓った。
また、安齋選手の引退に触れ、「今シーズンで引退をする安齋選手のためにも、自分たちが出せるかぎりの力を出して、気持ちよく安齋選手を送り出してやろうという話をしてゲームに送り出しました。そして試合を見る限り、言葉に対して心のこもったプレーで戦ってくれたと思っています。」と安齋選手及びチームの選手を称えた。
安齋選手は、「今日は試合に出るときから込み上げるものがあって、耐えられなかった。試合で何をやっていたか覚えているのはシュートを打っていたことだけ。」と試合に出る前から感情が高ぶっていたことが分かる。
また、「バスケットをしている最初の夢が、JBLでプレーすることだった。夢がかなえられたということと、優勝も1回できた。
次ぎの夢は指導者の方へ行きたい。みんなに支えられて深く胸に刻んでコーチ業をゼロからしっかり目標に向かってやっていきたい。」と今後についても語った。
引退を考えたのは、1か月か2か月ぐらい前だったという。
チームを移ってプレーすることも考えたが、現役を続けるとしても後2〜3年ぐらいのために、今までお世話になった栃木を出ていくのはどうなのかとかなり悩み、現役を終えるならここで終えるのが一番自分にとっても良いという結論に1週間ぐらい前にいたったという。
引退の発表についても、「シーズンが終わってから発表することも考えたが、今まで応援してもらったファンのみなさんに、終わってから引退するって伝えるのは、失礼かなと思って最終戦の前に発表して、少しでもプレーを見てもらえたらと思った。」という。
安齋選手の今後の活躍に期待したい。
■ 取材写真
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| 2012-2013シーズン |
特集・取材レポート
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