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4月4日 セミファイナル第2戦目(パナソニックトライアンズ戦) |
2010/4/4掲載 |
気迫あふれる守備と速攻で、第1戦目の雪辱を果たし、セミファイナルに初勝利した。
集まった観客の数は、3,547名。
前日は、第4Qにパナソニックトライアンズの攻撃を止めることが出来ず敗れてしまったBREX。
崖っぷちのBREXは、怪我で体調不十分な川村選手が痛め止めの注射を打ってスターターとして出場。
両者激しいディフェンスの中、始めに得点をとったのは、BREXの伊藤選手。
BREXは、ファーストブレイクから川村選手がレイアップを決め、パナソニックトライアンズの攻撃を24秒オーバータイムで止めると、川村選手のジャンプショットが決まり6対2と主導権を握り、第1Qは18対14とBREXがリード。
第2Qに入ると1点差まで追いつかれるが、田臥選手がディフェンスリバウンドからそのまま速攻で得点すると、川村選手はファールで得た3本のフリースローを全て決めるなど点差を広げ、40対30で第2Qを終える。
第3Qに入ると、オフェンスのリズムを崩したBREXは約5分間得点できず同点まで追いつかれる場面もあった。
しかし、終了間際のアボヤ選手の3Pなどで57対52と逆転を許さない。
第4Qに入ると、少しづつBREXが点差を広げていく。
見ごたえがあったのは、残り3分を切ったところからのパナソニックの木下選手とBREXの川村選手との3P合戦。
始めに木下選手が3Pを決め72対67と5点差に迫ると、川村選手がすかさず決め75対67としたところで、パナソニックがタイムアウトを取る。
タイムアウト後、川村選手が再び3Pを決め11点差にすると堪らずパナソニックは再びタイムアウトを取る。
タイムアウト後の攻撃で木下選手が3Pを決め意地を見せるが、残り時間は1分30秒を切っていた。
パナソニックは、ファールゲームに持ち込むが、フリースローで得点を重ねたBREXが84対72でセミファイナルに初勝利した。
ウィスマンHCは、「負けた後のゲームを勝ちきるチームというのは今シーズンずっとやってきたことで、今日それを出せたということは、自分たちを信じてプレーしたということに出ていた。コンディションのレベルとしても2試合目で強いと言うのを見せられたのではないか。選手の気持ちが入っていたゲームだったと思っている。」と今シーズンを象徴するようなプレーが出来たのではないかとコメントした。
また、プレーに関しては「ディフェンスの勝利。止めなきゃいけないところ、すべきディフェンスが出来て、その後のプレーに繋がり得点に繋げられたところが良かった。」とした。
昨日は11分のプレーで2得点だった川村選手だが、今日は24得点の活躍。
しかし、体調的には50%ぐらいだったという。
31日(水)の練習中に空中で接触し腰を痛めてしまい、金曜日の朝は立つことができなかった。
「自分がプレーしないことで悔しい結果になり後悔する終わり方にはしたくなかった。」「出来る限りの処置を施してもらった。」という川村選手は、注射・座薬・錠剤と使える痛め止めは全て使いコートに立っていた。
パナソニックの清水HCも「彼が入るだけで神経を使う。」と言う。
ファイナル出場まで、残り1試合残っている。 完治していない腰でどこまで戦えるかが明日の試合にも影響しそうだが、コートに存在するだけでチームへの貢献度は高い。
■ 取材写真
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| 2009-2010シーズン |
特集・取材レポート
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