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バスケットボールの競技用シューズが開発されたのは、バスケットボールが誕生してしばらくたった1917年のことでした。
開発したのはアメリカのコンバースという会社でした。今でこそ、スニーカーの会社として有名ですが、当時は、冬に雨や雪の中で作業するときのゴム靴を作っていた会社でした。
コンバースは、冬場だけでなく1年を通じて販売できる商品の必要性を感じており、そこで注目したのが、会社があった同じマサチューセッツ州で考案されたバスケットボールでした。
様々な試行錯誤の末に開発されたシューズは、船の帆に使われる丈夫な布の「キャンバス素材」を使ったものだったので、「キャンバスオールスター」と名が付きました。
このシューズは、多くのバスケットボール選手たちに認められ、コンバースの名前を有名にしました。
キャンパス素材のシューズは、50年以上もバスケットシューズの主流を占めていましたが、1970年代になるとスポーツシューズの素材や機能が高度になってきて、布素材から皮(レザー)素材のシューズが一般的になってきました。
〔ワンポイント〕
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「オールスター」のシューズのアンクルパッチに「チャック・テイラー」と書かれていることをご存知だろうか。
「オールスター」の優れた機能とそのスタイルに惚れ込んだ「チャールズ・H・テイラー」通称チャック・テイラーは、更なる改良のためアドバイスを提供したり、全米中でバスケットボール・クリニックを開き、バスケットボールと「オールスター」の普及に努めたのです。その長年にわたる功績を称え彼の名が刻まれているのです。
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■ 日本では?
日本で初めてバスケットボールシューズが誕生したのは1949年のことでした。
当時の日本は、第二次世界大戦が終わったばかりで、子供たちは物資不足から履く靴さえも無くはだしで歩き回る子供たちが沢山いました。
そんな中、鬼塚喜八郎さんは、「青少年を立派に育てるための仕事をしたい」と思っていて、当時、兵庫県の教育委員会で体育保険課長をやっていた堀さんを訪ねました。
堀さんは、「スポーツマンシップを根幹にスポーツで鍛えることで、青少年は立派に育つ。だから、君はスポーツの振興に役立つ仕事をしたらどうだ」と鬼塚さんに話しました。
話を聞いた鬼塚さんは、スポーツの素晴らしさに感激しましたが、軍人だった鬼塚さんは、GHQにより教職などの公職に就くことが禁止されていました。
そこで堀さんは、鬼塚さんに「スポーツ振興に役立つスポーツシューズを作れ」と勧めたそうです。
鬼塚さんは、「青少年たちにスポーツシューズをはかして、彼らがスポーツを通じて立派な人間になることを手助けするぞ!」と心に誓い神戸に鬼塚株式会社(現アシックス)という小さな町工場を作ったのです。
そして鬼塚さんが、初めて作った靴がバスケットボールシューズだったのです。
〔ワンポイント〕
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バスケットボールをシューズを開発しているときに、夕食のおかずに出てきた「タコの酢の物」を見て、シューズのそこの部分をタコの吸盤のようにすれば、滑らないのではないかとアイデアを思いつきました。
しかし、初めは「吸盤」が効き過ぎてしまい転倒する選手がたくさんいたため、吸盤部分の溝を浅くするなどの改良を加えていき、1951年にバスケットボールシューズを完成させました。
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